比較・総論

受発注システム おすすめ9選|目的別の最適解と選び方

受発注システム おすすめ9選

「受発注システム おすすめ」で検索すると、製品紹介ばかりで自社にどれが最適かが見えてこない。月額・初期費用・機能の一覧表は比較記事で確認できるが、知りたいのは「うちの場合はこれ」という具体的な推奨だ。

本記事は、目的別に9製品を厳選し、それぞれの強み・想定されるシーンを示す。読み終わるまでに、自社が検討すべき2〜3製品が明確になる構成にした。Cravalは複数製品の導入支援パートナーであり、特定ベンダーに肩入れせず実務観点で判断材料を提示する。

まず決めるべき2つの問い

9製品の比較に入る前に、自社の状況を2つの問いで整理する。これを飛ばすと、結局どの製品も「良さそう」に見えて選べなくなる。

問い1:受発注デジタル化の主目的はどちらか?

選択肢は2つ。「A:既存取引先のFAX・電話注文を置き換えたい(業務効率化)」か「B:オンラインで新規顧客も獲得したい(売上拡大)」だ。Aが主目的ならWeb受発注ASP(COREC・スマレジEC・B2B等)で十分で、初期費用も最小化できる。BならBtoB EC機能を持つ製品(Bカート・アラジンEC・ecbeing等)が候補になり、SEOやLP機能も評価軸に入る。AとB両方ならBtoB EC両用途のBカートが第一候補だ。

問い2:取引先は事業者か小売店か、業種は何か?

取引先が事業者中心(製造業の部品調達、化学品、工業用品)なら掛け払い・取引先別価格・承認フローが必須。取引先が小売店や個人事業(飲食店・サロン等)なら、買い手の操作リテラシーが低い前提のシンプルUIが重要。業種別の最適解は後述する。

この2問の答えが明確になれば、下記の6カテゴリのうち自社が読むべき節が絞れる。

Q:あなたの目的・条件はどれに最も近いですか?

FAX・電話注文を削減したい

COREC/スマレジEC・B2B

kintone連携重視

Bカート

食品卸・外食向け

TANOMU/BtoBプラットフォーム

物流まで一括外部化

TS-BASE 受発注

既存販売管理と統合

アラジンEC

大企業・基幹統合

ecbeing/SI Web Shopping

図1:目的別おすすめ製品マップ

FAX・電話注文を削減したい:COREC/スマレジEC・B2B

「とにかくFAX・電話・メール注文をWebに置き換えたい」「初期投資は最小に抑えたい」というニーズに最適な2製品。

1. COREC(ラクーンコマース)。CORECは受注側を無料で利用でき、ビジネスプランは月額2,980円(税抜)。買い手側がブラウザから注文するWebフォームを公開できる。無料プランから試せるため、FAX削減の最初の一歩として検討しやすい。

2. スマレジEC・B2B(株式会社スマレジ)。スマレジEC・B2Bは株式会社スマレジが提供するBtoB ECサービス。料金は公開時点の公式案内を確認してほしい。提供元がPOS事業を手がけるため、店舗POSとの連携を見据える小売・サービス業者と相性が良い。

どちらも標準機能でFAX削減フローは構築できる。決め手はオプション機能の充実度(COREC:スーパーデリバリーとの相互送客/スマレジEC・B2B:POS連携)で、自社が既に活用している周辺サービスとの親和性で選ぶ。

kintone連携・BtoB EC両用途:Bカート

kintoneで顧客管理・案件管理を運用している中小企業の候補になるのがBカート(株式会社Dai)。月額9,800円〜、導入企業2,500社超(2026年7月の同社発表)。

Bカートの特徴は、BtoB必須機能(掛け払い決済・取引先別価格・承認制(注文承認は有料オプション月額20,000円)・CSV一括取込・ヤマトB2クラウド連携)を備えている点。kintone連携は他社製アプリ「Btone」等の連携サービスで行うため、要件・費用・同期方向を確認してほしい。

freee連携はBカート公式の掲載有無を事前確認してほしい。LINE連携で発注通知・配送通知を顧客に送る活用例もあり、買い手企業との接点強化がしやすい。

Bカートは、kintone連携とBtoB ECの両方を検討する企業の候補になる。

食品卸・外食向け:TANOMU/BtoBプラットフォーム

食品業界には業界特化型の有力2製品がある。温度帯管理・賞味期限管理の要否がある場合は、標準機能、オプション、外部在庫・販売管理システムとの役割分担を各社に確認してほしい。

1. TANOMU(インフォマート)。月額数万円〜の定額課金(受注件数で変動)。LINEで卸の受発注を効率化する製品で、発注側の導入実績は100,000店舗以上。食品卸のほか酒類・備品資材卸も対象。中小食品卸が「飲食店からの注文を効率化したい」場合の第一候補。

2. BtoBプラットフォーム 受発注(インフォマート)。全国50,000社以上が導入(BtoBプラットフォーム全体の利用企業は100万社以上)。中小企業共通EDI標準仕様の認証を選定材料にできる。ただし、取引先が指定する規格・メッセージ・接続条件への対応は個別に確認してほしい。

食品卸でも「中小取引先中心ならTANOMU」「大手チェーン取引中心ならBtoBプラットフォーム」「両方ならBカート+EDIゲートウェイ併用」と分かれる。なおHACCPに沿った記録の運用要件と、システムによる記録機能の必要性は、業種・取引先・監査要件に応じて確認してほしい。

物流まで一括外部化:TS-BASE 受発注

「受注した後の出荷・配送までまとめて外注したい」場合、物流アウトソースとセットで使える製品がおすすめ。

TS-BASE 受発注(竹田印刷)。中堅卸売・印刷業界向け。FAX OCR機能で紙運用の取引先を取り込みつつ、物流BPOと連動して発送業務まで外部化できる。承認フロー・取引先別価格にも対応し、中堅規模の物流DXに向く。

物流外注の判断は「自社で月間出荷件数500件以下かつ専任担当がいない」状況なら検討価値が高い。受発注システム単体ではなく、物流WMS・配送業者・在庫拠点まで含めた全体設計が必要なため、ベンダーとの初期相談で物流フロー全体を提示してもらうとよい。

既存販売管理と統合:アラジンEC

既に販売管理ソフトを使っている中堅企業が、受発注をデジタル化しつつ販売管理と一体運用したい場合の製品。

アラジンEC(アイル)。小規模カスタマイズ例は初期400〜800万円・月額7〜10万円で、費用は構築範囲によって異なる。販売管理パッケージ「アラジンオフィス」と密連携で、受発注〜在庫〜販売管理を一元化できる。提供元のアイルは6,000社以上、30年以上の実績を公表しており、業種別エキスパートが導入支援する。既にアラジンオフィスを使っている、または販売管理から刷新する事業者向け。

判断軸は「既存システムが何か」だ。アラジンオフィス利用中ならアラジンEC、それ以外ならBカート+API連携で個別に統合する選択肢もある。ヤマトB2クラウド連携のように、Bカート+既存システム+外部サービスの3点構成でも実用十分なケースが多い。

大企業・基幹統合:ecbeing/SI Web Shopping

年商50億円以上の大企業で、ERP・基幹システムと統合したフルカスタムBtoB ECを構築する場合の2製品。

1. ecbeing BtoB(ecbeing)。ecbeingは、富士キメラ総研調査における『ECサイト構築(カスタマイズ型、SaaS/PaaS)市場』で18年連続シェアNo.1を掲げる。これはBtoB限定の市場シェアではない。1,600サイト以上構築実績。コニカミノルタ、オーディオテクニカ、キーコーヒー等の大手導入事例豊富。SAP・Oracle EBS・Microsoft Dynamicsとの連携実績があり、基幹システムを軸に据えたフルカスタム構築に強い。

2. SI Web Shopping(システムインテグレータ)。25年以上の実績。年商1,000億円以上のメーカー向け基幹システム連携の経験が豊富。検討する際は、自社のBtoB業務に必要な機能、基幹連携、追加開発の範囲を確認してほしい。

大企業の構築費用と稼働までの期間は、商品・取引先データの整備、移行範囲、追加開発、基幹連携、テスト内容によって異なる。要件を提示して費用と工程表を確認したうえで、製品スペックに加えて「ベンダーのSI能力・業界経験・運用保守体制」も比較したい。経済産業省「電子商取引に関する市場調査」のBtoB EC市場データでも、大企業ほどフルカスタム比率が高い傾向が報告されている。

用途・目的 第一候補 代替候補 月額目安 キーポイント
FAX・電話削減(最小コスト)CORECスマレジEC・B2BCOREC:無料〜無料プランから試せる
kintone連携Bカート—9,800円〜他社製アプリ「Btone」で連携
食品卸(中小取引先中心)TANOMUBカート月額数万円〜LINE発注UI
食品卸(大手チェーン中心)BtoBプラットフォームecbeing要問合せ受発注 50,000社以上が導入
物流外部化・FAX OCRTS-BASE 受発注Bカート+OCR個別見積FAX OCR・物流BPO連動
販売管理アラジン連携アラジンEC—7〜10万円(小規模カスタマイズ例)同社製で密連携
大手・基幹システム統合ecbeing BtoBSI Web Shopping個別見積SAP/Oracle連携実績
BtoCマルチチャネル併用NE+Bカート—構成・プランにより異なる楽天/Amazon統合
表1:目的別おすすめ9製品の早見表

最終決定の3ステップ

本記事で2〜3製品まで絞れたら、以下の3ステップで最終決定する。

1. 実機デモを必ず両役で体験する。売り手側(自社の受注処理担当者)と買い手側(取引先の発注担当者)の両方の画面を操作する。資料だけでは見えない使い勝手・レスポンス速度・エラー時の挙動を確認する。

2. 主要取引先の同意を先に取る。売上上位20%の取引先にデモを見せ、Web発注への移行スケジュール・教育方法・FAX併用期間を合意する。BtoB EC導入事例でも、取引先の協力獲得が成否を分けている。

3. 3年TCOで最終比較する。月額×36ヶ月+初期費用+カスタマイズ費用+運用工数の総額で比較する。月額が安くてもカスタマイズ費用がかさめば3年総額は逆転する。一見の月額で判断せず、トータルコストで決める。

選定で迷う場合、Cravalでは無料の選定相談を受け付けている。自社の月商規模・業種・取引先構成・既存システムをふまえて、現実的な選択肢を2〜3社まで絞る支援が可能だ。

候補2〜3製品まで絞る

本記事の目的別マップで候補を選定。月商・業種・既存システムで絞り込み。

実機デモを両役で体験

売り手画面と買い手画面の両方を操作。レスポンス・エラー時挙動を確認。

主要取引先の同意取得

売上上位20%にデモを見せ、移行スケジュール・併用期間を合意。

3年TCOで最終比較

月額×36ヶ月+初期費用+カスタマイズ費用+運用工数の総額で決定。

図2:候補の絞り込みから最終決定までの流れ

よくある質問

受発注システムを選ぶ際、最初に決めるべきことは何ですか?
「FAX・電話注文の置き換え」が目的か、「新規顧客のオンライン獲得」も目的かで選ぶ製品が変わります。前者ならCOREC・Bカート・スマレジEC・B2BなどのWeb受発注ASPで十分です。後者ならBtoB EC機能を持つBカート・アラジンEC・ecbeingが候補になります。次に取引先構成(小売店か事業者か)、月商規模、業種を整理すると2〜3社まで絞れます。
コストを最優先するなら、どの製品がおすすめですか?
CORECは受注側を無料で利用でき、ビジネスプランは月額2,980円(税抜)です。Bカートはライトプラン月額9,800円から利用できます。スマレジEC・B2Bの料金は公開時点の公式案内を確認してください。ただし長期運用ではカスタマイズ性・連携機能で差が出るため、3年TCO(総保有コスト)で比較してください。
食品卸・外食業界に最適なおすすめは?
TANOMU(LINEで卸の受発注を効率化、発注側の導入実績100,000店舗以上)が候補です。BtoBプラットフォーム 受発注(インフォマート)は中小企業共通EDI標準仕様に認証されており、Bカートは汎用要件をカバーします。温度帯管理・賞味期限管理の要否がある場合は、標準機能、オプション、外部在庫・販売管理システムとの役割分担を各社に確認してください。
既存のkintone・freee・販売管理ソフトと統合したい場合は?
Bカートとkintoneの連携は、連携サービス『Btone』等を含めて要件・費用・同期方向を確認してください。freee連携はBカート公式の掲載有無を事前確認してください。販売管理アラジンオフィスを利用中ならアラジンECとの密連携が現実解、ネクストエンジン併用でマルチチャネル販売を統合する構成も中堅事業者で実績があります。
大手取引先からEDI接続を要求された場合、何を選ぶべきですか?
BtoBプラットフォーム 受発注(インフォマート)は中小企業共通EDI標準仕様に認証されており、全国50,000社以上が導入しています。取引先が求めるEDI規格(流通BMS等)への対応は、各製品に個別に確認してください。

受発注システム選びで迷ったら

Bカート公式パートナーの株式会社Cravalまで無料相談を。複数製品の導入経験から、自社の月商・業種・取引先構成に最も合う2〜3製品を中立的に提案します。Bカートを推せない案件では他社製品を勧めることもあります。

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