比較・総論

受発注システム おすすめ10選|目的別の最適解と選び方

受発注システム おすすめ10選

「受発注システム おすすめ」で検索すると、製品紹介ばかりで自社にどれが最適かが見えてこない。月額・初期費用・機能の一覧表は比較記事で確認できるが、知りたいのは「うちの場合はこれ」という具体的な推奨だ。

本記事は、目的別に10製品を厳選し、それぞれの強み・想定されるシーンを示す。読み終わるまでに、自社が検討すべき2〜3製品が明確になる構成にした。Cravalは複数製品の導入支援パートナーであり、特定ベンダーに肩入れせず実務観点で判断材料を提示する。

まず決めるべき2つの問い

10製品の比較に入る前に、自社の状況を2つの問いで整理する。これを飛ばすと、結局どの製品も「良さそう」に見えて選べなくなる。

問い1:受発注デジタル化の主目的はどちらか?

選択肢は2つ。「A:既存取引先のFAX・電話注文を置き換えたい(業務効率化)」か「B:オンラインで新規顧客も獲得したい(売上拡大)」だ。Aが主目的ならWeb受発注ASP(COREC・スマレジ・B2B等)で十分で、初期費用も最小化できる。BならBtoB EC機能を持つ製品(Bカート・アラジンEC・ecbeing等)が候補になり、SEOやLP機能も評価軸に入る。AとB両方ならBtoB EC両用途のBカートが第一候補だ。

問い2:取引先は事業者か小売店か、業種は何か?

取引先が事業者中心(製造業の部品調達、化学品、工業用品)なら掛け払い・取引先別価格・承認フローが必須。取引先が小売店や個人事業(飲食店・サロン等)なら、買い手の操作リテラシーが低い前提のシンプルUIが重要。業種別の最適解は後述する。

この2問の答えが明確になれば、下記の6カテゴリのうち自社が読むべき節が絞れる。

Q:あなたの目的・条件はどれに最も近いですか?

FAX・電話注文を削減したい

COREC/スマレジ・B2B

kintone・freee連携重視

Bカート

食品卸・外食向け

TANOMU/BtoBプラットフォーム

物流まで一括外部化

Goofice/TS-BASE 受発注

既存販売管理と統合

アラジンEC/楽楽B2B

大企業・基幹統合

ecbeing/SI Web Shopping

図1:目的別おすすめ製品マップ

FAX・電話注文を削減したい:COREC/スマレジ・B2B

「とにかくFAX・電話・メール注文をWebに置き換えたい」「初期投資は最小に抑えたい」というニーズに最適な2製品。

1. COREC(ラクーンコマース)。月額9,800円〜、無料プランあり。受注管理に特化したシンプルな構成で、買い手側がブラウザから注文するWebフォームを最短数日で公開できる。スーパーデリバリー(買い手企業850万社)と同じ運営会社のため、新規取引先開拓もこの基盤上で進めやすい。「卸売事業者がFAX削減から始める」最小コスト解として実績多数。

2. スマレジ・B2B(スマレジ)。月額9,900円〜。旧楽楽B2Bがスマレジ傘下に入った製品で、AI-OCR・kintone連携・API連携が充実。買い手企業15万社のネットワーク。POS事業のスマレジ系のため、店舗POSとの連携を見据える小売・サービス業者と相性が良い。

どちらも標準機能でFAX削減フローは構築できる。決め手はオプション機能の充実度(COREC:スーパーデリバリーとの相互送客/スマレジ・B2B:AI-OCR・POS連携)で、自社が既に活用している周辺サービスとの親和性で選ぶ。

kintone・freee連携を重視:Bカート

kintoneで顧客管理・案件管理を、freeeで会計を運用している中小企業に最も推奨できるのがBカート(テクロ)。月額9,800円〜、累計2,000社超の導入実績。

Bカートの特徴は、BtoB必須機能(掛け払い決済・取引先別価格・承認制・CSV一括取込・ヤマトB2クラウド連携)を標準対応している点。さらにkintone連携の公式アプリと連携ガイドが整備されており、受注データの自動連携、顧客情報の双方向同期、kintoneワークフロー上での承認フローまで構築できる。

freee・MoneyForward・PCAなど主要会計ソフトとも連携実績豊富。LINE連携で発注通知・配送通知を顧客に送る活用例もあり、買い手企業との接点強化がしやすい。

Cravalは公式パートナーとして40社以上のBカート導入を支援した実績がある。「kintoneを業務の中核に据えている中小企業」「BtoB ECとして新規開拓もしたい中堅卸売・メーカー」の両方に対応できる、現時点で最も汎用性の高い選択肢だ。

食品卸・外食向け:TANOMU/BtoBプラットフォーム

食品業界には業界特化型の有力2製品がある。汎用製品より導入が早く、業界要件(温度帯管理・賞味期限・深夜早朝発注)を最初から満たす。

1. TANOMU(インフォマート子会社)。月額9,800円〜。LINEでメニュー画像を送るだけで発注完結する独自UI。発注ユーザー10万店舗、飲食店からの発注に最も使われている。中小食品卸が「飲食店からの注文を効率化したい」場合の第一候補。

2. BtoBプラットフォーム TRADE(インフォマート)。85万社接続のBtoB EDIネットワーク。流通BMS・JX手順・Web-EDIに対応し、外食チェーン・スーパー・コンビニ等の大手取引先からのEDI接続要求に応えられる。中堅以上の食品卸・メーカーで、大手チェーンとの取引比率が高い場合に必須。

食品卸でも「中小取引先中心ならTANOMU」「大手チェーン取引中心ならBtoBプラットフォーム」「両方ならBカート+EDIゲートウェイ併用」と分かれる。なお厚生労働省のHACCP制度化に伴う衛生管理記録の電子化要求も、これら業界特化型なら標準で対応できるケースが多い。

物流まで一括外部化:Goofice/TS-BASE 受発注

「受注した後の出荷・配送までまとめて外注したい」場合、物流アウトソースとセットで使える2製品がおすすめ。

1. Goofice(オープンロジ系)。月額数万円〜。発注書アップロード→自動データ化→出荷指示連携まで一気通貫。物流アウトソース(オープンロジWMS)と組み合わせると、受注〜出荷をまるごと外部化できる。社内に物流担当を置けない小規模事業者向け。

2. TS-BASE 受発注(竹田印刷)。中堅卸売・印刷業界向け。FAX OCR機能で紙運用の取引先を取り込みつつ、物流BPOと連動して発送業務まで外部化できる。承認フロー・取引先別価格にも対応し、中堅規模の物流DXに向く。

物流外注の判断は「自社で月間出荷件数500件以下かつ専任担当がいない」状況なら検討価値が高い。受発注システム単体ではなく、物流WMS・配送業者・在庫拠点まで含めた全体設計が必要なため、ベンダーとの初期相談で物流フロー全体を提示してもらうとよい。

既存販売管理と統合:アラジンEC/楽楽B2B

既に販売管理ソフトを使っている中堅企業が、受発注をデジタル化しつつ販売管理と一体運用したい場合の2製品。

1. アラジンEC(アイル)。初期費用数百万〜、月額数十万〜。販売管理パッケージ「アラジンオフィス」と密連携で、受発注〜在庫〜販売管理を一元化できる。30年5,000社の販売管理ノウハウを背景に、業種別エキスパートが導入支援する。既にアラジンオフィスを使っている、または販売管理から刷新する事業者向け。

2. 楽楽B2B(ラクス)。月額数十万円〜。楽楽販売・楽楽明細・楽楽精算とシリーズ統合で運用できる。バックオフィスをラクス系で揃えたい中堅企業向け。請求書発行・経費精算まで含めた業務全体のデジタル化を狙う場合に最適。

判断軸は「既存システムが何か」だ。アラジンオフィス利用中ならアラジンEC、ラクス系利用中なら楽楽B2B、それ以外ならBカート+API連携で個別に統合する選択肢もある。ヤマトB2クラウド連携のように、Bカート+既存システム+外部サービスの3点構成でも実用十分なケースが多い。

大企業・基幹統合:ecbeing/SI Web Shopping

年商50億円以上の大企業で、ERP・基幹システムと統合したフルカスタムBtoB ECを構築する場合の2製品。

1. ecbeing BtoB(ecbeing)。国内BtoB EC構築シェアNo.1、1,600サイト以上構築実績。コニカミノルタ、オーディオテクニカ、キーコーヒー等の大手導入事例豊富。SAP・Oracle EBS・Microsoft Dynamicsとの連携実績があり、基幹システムを軸に据えたフルカスタム構築に強い。

2. SI Web Shopping(システムインテグレータ)。25年以上の実績。年商1,000億円以上のメーカー向け基幹システム連携の経験が豊富。BtoB特化のため、BtoCっぽい機能の混入が少なく、純粋にBtoB業務に集中した設計。

大企業の選定は「構築費数千万〜数億円・期間6ヶ月〜2年」の規模になるため、製品スペックよりも「ベンダーのSI能力・業界経験・運用保守体制」が決め手になる。経済産業省「電子商取引に関する市場調査」のBtoB EC市場データでも、大企業ほどフルカスタム比率が高い傾向が報告されている。

用途・目的 第一候補 代替候補 月額目安 キーポイント
FAX・電話削減(最小コスト)CORECスマレジ・B2B無料〜9,900円2〜4週間で稼働可
kintone・freee連携Bカートスマレジ・B2B9,800円〜公式アプリ・ガイド整備
食品卸(中小取引先中心)TANOMUBカート9,800円〜LINE発注UI
食品卸(大手チェーン中心)BtoBプラットフォームecbeing要問合せEDI 85万社接続
物流アウトソース統合GooficeTS-BASE数万円〜受注〜出荷一気通貫
FAX OCR・紙運用が多いTS-BASE 受発注Bカート+OCR数十万円〜FAX OCR標準搭載
販売管理アラジン連携アラジンEC数十万円〜同社製で密連携
ラクス系統合楽楽B2B数十万円〜請求書・経費精算と統合
大手・基幹システム統合ecbeing BtoBSI Web Shopping数百万円〜SAP/Oracle連携実績
BtoCマルチチャネル併用NE+Bカート数万円〜楽天/Amazon統合
表1:目的別おすすめ10製品の早見表

最終決定の3ステップ

本記事で2〜3製品まで絞れたら、以下の3ステップで最終決定する。

1. 実機デモを必ず両役で体験する。売り手側(自社の受注処理担当者)と買い手側(取引先の発注担当者)の両方の画面を操作する。資料だけでは見えない使い勝手・レスポンス速度・エラー時の挙動を確認する。

2. 主要取引先の同意を先に取る。売上上位20%の取引先にデモを見せ、Web発注への移行スケジュール・教育方法・FAX併用期間を合意する。これを怠ると稼働率が30%以下にとどまる。BtoB EC導入事例でも、取引先の協力獲得が成否を分けている。

3. 3年TCOで最終比較する。月額×36ヶ月+初期費用+カスタマイズ費用+運用工数の総額で比較する。月額9,800円のBカートでもカスタマイズ100万円なら3年で135万円、初期300万円の楽楽B2Bでも月額メンテナンス10万円なら3年で660万円。一見の月額で判断せず、トータルコストで決める。

選定で迷う場合、Cravalでは無料の選定相談を受け付けている。自社の月商規模・業種・取引先構成・既存システムをふまえて、現実的な選択肢を2〜3社まで絞る支援が可能だ。

候補2〜3製品まで絞る

本記事の目的別マップで候補を選定。月商・業種・既存システムで絞り込み。

実機デモを両役で体験

売り手画面と買い手画面の両方を操作。レスポンス・エラー時挙動を確認。

主要取引先の同意取得

売上上位20%にデモを見せ、移行スケジュール・併用期間を合意。

3年TCOで最終比較

月額×36ヶ月+初期費用+カスタマイズ費用+運用工数の総額で決定。

図2:最終決定までの4ステップ

よくある質問

受発注システムを選ぶ際、最初に決めるべきことは何ですか?
「FAX・電話注文の置き換え」が目的か、「新規顧客のオンライン獲得」も目的かで選ぶ製品が変わります。前者ならCOREC・Bカート・スマレジB2BなどのWeb受発注ASPで十分です。後者ならBtoB EC機能を持つBカート・アラジンEC・ecbeingが候補になります。次に取引先構成(小売店か事業者か)、月商規模、業種を整理すると2〜3社まで絞れます。
コストを最優先するなら、どの製品がおすすめですか?
COREC(無料プランあり、有料は月額9,800円〜)が最小コストで開始できます。Bカート(月額9,800円〜)、スマレジ・B2B(月額9,900円〜)も同水準です。ただし長期運用ではカスタマイズ性・連携機能で差が出るため、3年TCO(総保有コスト)で比較してください。
食品卸・外食業界に最適なおすすめは?
TANOMU(食品×LINE特化、発注ユーザー10万店舗)が最有力です。BtoBプラットフォーム TRADE(インフォマート)は外食チェーン向けEDIに強く、Bカート(食品卸の導入事例多数)は汎用要件をカバーします。商品単位の温度帯管理・賞味期限管理がある場合は、TANOMU・Bカートのいずれも標準対応です。
既存のkintone・freee・販売管理ソフトと統合したい場合は?
Bカートがkintone・freee連携に最も強く、公式アプリ・連携ガイドが整備されています。販売管理アラジンオフィスを利用中ならアラジンECとの密連携が現実解、ネクストエンジン併用でマルチチャネル販売を統合する構成も中堅事業者で実績があります。
大手取引先からEDI接続を要求された場合、何を選ぶべきですか?
BtoBプラットフォーム(インフォマート)が流通BMS・JX手順・Web-EDIに広く対応し、外食・食品で85万社の接続実績があります。中堅以上で自社EC基盤と統合したいなら、ecbeing BtoB・SI Web Shoppingが大手基幹システムとのEDI連携実績で先行します。

受発注システム選びで迷ったら

Bカート公式パートナーの株式会社Cravalまで無料相談を。複数製品の導入経験から、自社の月商・業種・取引先構成に最も合う2〜3製品を中立的に提案します。Bカートを推せない案件では他社製品を勧めることもあります。

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