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Bカート × ヤマトB2クラウド連携|送り状発行を自動化

Bカート x ヤマトB2クラウド連携|送り状発行を自動化する方法

BtoB ECサイトを運営していると、1日の出荷件数が50件を超えたあたりから送り状作成が重荷になる。受注データをBカートの管理画面で確認し、ヤマト運輸のB2クラウドに届け先情報を1件ずつ手入力する。打ち間違いがあれば荷物は届かない。送り状番号をBカートの受注画面に転記して、発送通知メールを送る。この一連の作業に、1件あたり3分から5分かかる。50件で2時間半だ。

BカートとヤマトB2クラウドのAPI連携を使えば、この手入力がほぼゼロになる。Bカートの管理画面からボタン1つでB2クラウドの送り状発行画面が開き、発行後は送り状番号と発送ステータスがBカート側に自動で反映される。本記事ではAPI連携の設定手順から日常運用、CSV連携との比較、トラブル対処までを整理する。

送り状の手入力から解放される

BtoB ECサイトを運営していると、1日の出荷件数が50件を超えたあたりから送り状作成が重荷になる。受注データをBカートの管理画面で確認し、ヤマト運輸のB2クラウドに届け先情報を1件ずつ手入力する。打ち間違いがあれば荷物は届かない。送り状番号をBカートの受注画面に転記して、発送通知メールを送る。この一連の作業に、1件あたり3分から5分かかる。50件で2時間半だ。

BカートとヤマトB2クラウドのAPI連携を使えば、この手入力がほぼゼロになる。Bカートの管理画面からボタン1つでB2クラウドの送り状発行画面が開き、発行後は送り状番号と発送ステータスがBカート側に自動で反映される。2018年11月、BカートはBtoB専用ECカートとして国内で初めてB2クラウドとのAPI連携を実現した。

ヤマトB2クラウドの基本を押さえる

B2クラウドは、ヤマト運輸が法人・個人事業主向けに提供する送り状発行サービスだ。Webブラウザ上で動作し、専用ソフトのインストールは不要。初期費用・月額利用料ともに0円で、ヤマト運輸との掛売り契約(請求書払い)を締結していれば登録当日から使える。

対応する配送種別は幅広い。宅急便、クール宅急便(冷蔵・冷凍)、宅急便コンパクト、ネコポス、クロネコゆうパケット、国際宅急便、代金引換(コレクト)に対応している。食品卸や化学品商社のような温度帯管理が必要な業態でも、B2クラウドで送り状を一括発行できる。

外部データの取り込み機能があり、CSVやExcelファイルから最大1,000件を一括で処理できる。1日の回数制限はないため、1,000件を超える場合は複数回に分ければいい。発行済みデータは90日間保存され、CSV形式で外部出力も可能だ。

2024年6月にはB2クラウドAPIが正式公開され、ECシステムからの直接連携が一般に開放された。Bカートは2018年からAPI連携に先行対応しており、6年先を走っていたことになる。

API連携とCSV連携、どちらを選ぶか

Bカート→ヤマトB2クラウド の API連携 vs CSV連携 比較図
図1:API連携は自動・即時、CSV連携は手動バッチ。送り状発行のリードタイムが大きく変わる

BカートとB2クラウドの連携には、API方式とCSV方式の2つがある。結論から言えば、API方式を使うべきだ。理由を比較しながら説明する。

項目 CSV方式 API方式
1件あたり所要時間 約50秒 約20秒
1日50件の合計工数 約40分 約15分
ファイル操作 CSV ダウン+アップ2回 不要
送り状番号の反映 CSV取込で手動 自動反映
文字コードトラブル 頻発(Shift-JIS) なし
事前申請 不要 API認証キー必要

CSV方式の場合、手順はこうなる。まずBカートの受注一覧から「B2用取込みCSV」をダウンロードする。そのファイルをB2クラウドの「外部データから発行」画面でアップロードし、項目を紐付けて取り込む。送り状を発行・印刷したら、今度はB2クラウドの「発行済データ」からCSVをエクスポートし、Bカートの「出荷実績インポート」で取り込む。ここでようやく送り状番号と発送日がBカートの受注データに反映される。

API方式はもっと単純だ。Bカートの受注一覧で出荷する注文を選び、「B2クラウド」ボタンをクリックする。B2クラウドの画面が開くので送り状を発行・印刷する。送り状番号、発送日、出荷済みステータスがBカート側に自動で反映される。CSVのダウンロードもアップロードも、一切不要だ。

CSV方式が残る利点が1つだけある。ヤマトビジネスメンバーズでのAPI申請が不要で、アカウントを持っていればすぐに使える点だ。「まずは試したい」段階ならCSV方式で始めて、件数が増えたらAPI方式に切り替える二段階導入もありだろう。

API連携の設定手順

設定は4ステップで完了する。追加の開発作業は不要だ。

  1. API認証キーの発行。ヤマトビジネスメンバーズにログインしてB2クラウドのAPIアクセス認証キーを発行する。B2クラウドの管理画面からAPI設定メニューに入り、認証キーの発行を申請する。
  2. Bカート側の設定。Bカートの管理画面を開く。「各種設定」から「外部連携」に進み、「B2クラウド」の設定画面にアクセスする。取得したAPIアクセス認証キーを入力して保存する。
  3. CSV方式併用時の追加設定。CSV方式を併用する場合は「クロネコB2用CSV」の設定画面も開く。送り状種別、依頼主情報、ご請求先顧客コード、運賃管理番号を入力する。配送時間帯の紐付け設定では、Bカートの時間指定とヤマトの時間帯コードを対応付ける。
  4. テスト出荷。Bカートの受注画面からB2クラウドボタンを押し、送り状が正しく発行されること、送り状番号がBカートに自動反映されることを確認する。

設定時の注意点

依頼主カナは半角カナで入力する(全角だとB2クラウド側でエラー)。ご請求先顧客コードと運賃管理番号はヤマトの営業担当に確認して正確な値を入れる(空欄だとCSV取り込み時にエラーで弾かれる)。代引き注文がある場合は「代引き対応」にチェックを入れる(チェック忘れだと通常宅急便で送り状が出力される)。

日常の出荷オペレーション

API連携後の日常業務の流れを説明する。

朝、Bカートの管理画面で受注一覧を開く。出荷対象の注文にチェックを入れ、B2クラウドボタンをクリックする。B2クラウドの画面が別タブで開き、送り状データが自動で読み込まれる。内容を確認して送り状を印刷する。

倉庫でピッキングと梱包を終えたら、送り状を荷物に貼り付ける。ヤマト運輸の集荷を待つか、営業所に持ち込む。

Bカートの管理画面に戻ると、送り状番号と発送日が受注データに自動反映されている。出荷済みの注文を選択して「一括配送メール送信」を実行すれば、送り状番号付きの発送通知メールが取引先に届く。取引先はマイページから配送状況も確認できる。

CSV方式と比べた工数削減を具体的な数字で示すと、1日50件の出荷で手入力の場合は約2時間半、CSV方式で約40分、API方式で約15分だ。API方式なら年間で約500時間の工数削減になる。パートスタッフ1人分の人件費に匹敵する。

CSV連携を使う場合の設定と注意点

API方式を推奨するが、CSV方式で運用せざるを得ないケースもある。ここではCSV連携特有の注意点を解説する。

Bカートから出力したCSVをB2クラウドに取り込む際、取込みレイアウトは「新規レイアウト」を選ぶ。Bカートの出力フォーマットはヤマトの「基本レイアウト」と一致しないため、最初に項目の紐付け(マッピング)を設定する必要がある。一度設定すれば保存できるので、2回目以降は同じレイアウトを呼び出せばいい。

住所データの扱いには注意が必要だ。B2クラウドでは都道府県、市区郡、町番地、建物名が別項目になっている。Bカートの住所出力と項目の区切り位置が合わないと、建物名が欠落したり、番地が市区郡に結合されたりする。テスト取り込みで必ず確認すること。

出荷実績のインポート(B2クラウドからBカートへの送り状番号反映)では、日付フォーマットがYYYY-MM-DD形式である必要がある。B2クラウドからCSVをエクスポートする際に「1行目に見出しを出力する」をONにしておくと、Bカート側のインポート処理でヘッダー行を自動判別してくれる。

CSVファイルをExcelで開くと電話番号の先頭ゼロが消える問題は有名だ。対処法は2つある。メモ帳やテキストエディタで開いて編集するか、Excelの「データ」タブから「テキストファイルのインポート」を使い、電話番号列を「文字列」として指定して読み込む。B2クラウドのCSVファイルの文字コードはShift-JISなので、UTF-8で保存されたファイルを取り込むと文字化けする。BカートのCSVインポート仕様も同様にShift-JIS前提のため、文字コードの取扱いには慎重さが求められる。

よくあるトラブルと対処法

運用開始後に起きやすいトラブルを5つ挙げる。

  1. 配送時間帯の未反映。取引先がBカートの注文画面で時間指定をしたのに、送り状に反映されないケース。原因はBカートの時間指定設定とヤマトの時間帯コードの紐付け設定が漏れていること。「各種設定」の配送時間帯紐付けを見直せば解決する。
  2. 環境依存文字による文字化け。届け先住所に「⑪」「①」「Ⅴ」などの環境依存文字が含まれると、B2クラウド側でエラーや文字化けが発生する。会員登録時の住所入力バリデーションでJIS第一・第二水準以外の文字を弾く設定を検討するか、出荷前に目視チェックするフローを入れる。
  3. お届け先名称の文字数オーバー。B2クラウドの名称欄は全角16文字(半角32文字)が上限。法人名が長い取引先は途中で切れる。Bカート側の会員データに略称を別途登録しておくと対処しやすい。
  4. 発行済みデータの期限切れ。B2クラウドのデータ保存期間は90日間で、それを過ぎると自動削除される。出荷実績を長期保存したい場合は、月に1回はCSVエクスポートしてバックアップを取っておく。
  5. 消費税の二重計算。クロネコ掛け払いとB2クラウドを併用する場合に発生する。Bカート側の消費税設定とクロネコ掛け払い側の設定が合っていないと、請求金額に消費税が二重加算される。初期設定時に両方の税率・端数処理を統一すること。

BtoB ECカートのヤマト連携比較

最後に、Bカートのヤマト連携が他のECカートと比べてどの水準にあるかを整理する。

CSV連携はほぼすべてのECカートが対応しており、差は出にくい。差がつくのはAPI連携だ。BカートはBtoB専用ECカートとして2018年11月に国内初のB2クラウドAPI連携を実装した。一般向けのB2クラウドAPI公式公開が2024年6月なので、6年先行している計算になる。

BtoC向けカートではaishipが2024年12月にAPI連携をリリースしている。カラーミーショップやfutureshopはCSV方式のみで、API連携には対応していない。

BtoB ECの出荷業務では、得意先ごとの配送条件(時間指定、温度帯、代引き可否)が複雑になりやすい。こうした条件をBカートの会員データとB2クラウドの送り状データで一貫して管理できるのは、BtoB専用カートとしてBカートを使う大きなメリットだ。

月間の出荷件数が100件を超える企業は、API連携の導入を検討する価値がある。設定は1時間もかからない。CSVの手作業に費やしている時間を集計してみれば、切り替えの判断材料は十分揃うはずだ。

よくある質問

API連携とCSV連携、どちらがおすすめ?

API方式を推奨します。Bカートの受注一覧から「B2クラウド」ボタンをクリックするだけで送り状発行画面が開き、発行後は送り状番号と発送ステータスがBカートに自動反映されます。CSV方式は文字化けや列ずれの罠が多く、運用工数も増えます。

API連携はいつから使えますか

Bカートは2018年11月にB2クラウドAPI連携を国内BtoB ECカートとして初めて実現しました。一般向けのB2クラウドAPI公式公開(2024年6月)から6年先行している計算になります。

工数削減効果はどのくらい?

1日50件の出荷で手入力なら約2時間半、CSV方式で約40分、API方式で約15分です。API方式なら年間で約500時間の工数削減になり、パートスタッフ1人分の人件費に匹敵します。

代引き注文は対応できますか

対応できます。Bカート側で「代引き対応」にチェックを入れておけば、コレクト伝票で送り状が出力されます。チェックを忘れると通常の宅急便で出力されてしまうため、初期設定時に必ず有効化してください。

クロネコ掛け払いとB2クラウドの併用で消費税が二重計算されました

Bカート側の消費税設定とクロネコ掛け払い側の設定が一致していないと発生する典型的なトラブルです。初期設定時に税率・端数処理を両側で統一してください。

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