Shopify B2Bは日本の卸に使える?プランの条件・料金と掛け払いの注意点
2026.10.20
Shopify B2Bは日本の卸でも検討できます。Basic・Grow・Advanced・Plusで使え、Basicの月額は4,850円(年払いなら月3,650円)です。2026年4月2日からPlus以外のプランにもB2Bの主な機能が追加の機能料金なしで開放されましたが、Plus以外では有効なB2Bカタログが合計3つまでで、会社や所在地にカタログを直接割り当てる機能はPlus(3年契約で月額368,000円、1年契約は月額398,000円)だけです。
日本の卸で気をつけるのは支払いの条件です。Shopifyの後払いの支払条件は、会社や所在地に設定する注文日から数えるnet 7〜90日と全商品の出荷完了時、個別の下書き注文で使える指定日の3種類で、今回確認した公式ヘルプでは、月末締め・翌月末払いの周期を設定する方法は見つかりませんでした。期限が来ても代金は自動では回収されません。機能と料金は2026年10月20日にShopifyの公式ヘルプ・料金ページ・Changelogで確認しました。
※受発注総研は、Bカート認定パートナーとして構築・運用代行を手がける株式会社Cravalが運営しています。
この記事でわかること
- Shopify B2Bを使えるプランと、Plusだけの機能
- 日本の料金と、公開料金から出した3年の料金
- 支払条件(net terms)と日本の締め請求の違い
- 日本の請求書払いサービスとインボイスの扱い
Shopify B2Bはどのプランで使える?
Basic・Grow・Advanced・Plusの4プランで使え、StarterとRetailでは使えません。2026年4月2日のChangelogで、Basic・Grow・AdvancedでもB2Bの主な機能が追加料金なしで使えるようになりました。
| 機能 | Basic・Grow・Advanced | Plus |
|---|---|---|
| 会社(取引先)と所在地の登録 | 使える | 使える |
| カタログ(取引先向けの価格) | 有効なものは全B2Bマーケットで合計3つまで。マーケットに割り当てる | 数の制限なし。会社や所在地に直接割り当てられる |
| 数量別価格、数量のルール(最小・最大・単位) | 使える | 使える |
| 支払条件(net terms) | 使える | 使える |
| デポジット、分割の支払い | 使えない | 使える |
Plus以外のプランでカタログを使うには、新しいShopify Marketsを使っている必要があります。この記事のプラン条件は、2026年4月2日のChangelogと公式ヘルプのプラン別機能のページに基づきます。日本語では、Shopify日本の公式ブログ(2026年9月11日)も各プランで使えると案内しています。
Shopify B2Bの料金はいくら?月額と3年分の試算
Plus以外に開放されたB2Bの主な機能は追加の機能料金なしで使え、プランの料金に加えて決済・取引の手数料と、必要に応じてアプリ・構築の費用がかかります。年払いの月額が3年続くと仮定すると、プランの料金はBasicが131,400円、Growが363,600円、Advancedが1,584,000円です。
| プラン | 月払い | 年払い(月あたり) | プラン料金の3年分(単純試算) | Shopify ペイメントのオンラインの標準カード料率 |
|---|---|---|---|---|
| Basic | 4,850円 | 3,650円 | 131,400円 | 3.55% |
| Grow | 13,500円 | 10,100円 | 363,600円 | 3.4% |
| Advanced | 58,500円 | 44,000円 | 1,584,000円 | 3.25% |
| Plus | 3年契約 368,000円/1年契約 398,000円 | 年払いの区分なし(契約期間で決まる) | 13,248,000円(3年契約の月額368,000円×36) | 2.9% |
Shopify ペイメント以外の外部の決済サービスを使う場合は、適用の条件に応じて外部サービスの取引手数料(Basic 2%、Grow 1%、Advanced 0.6%、Plus 0.2%)がかかります。銀行振込などの手動の決済は対象外です。これとは別に、公式ヘルプには、該当する場合にB2BとBtoCで変動するプラットフォーム手数料の率が違うことがあると書かれていますが、そのページに具体的な率の記載はなく、Shopifyへの確認が必要です。テーマの構築やアプリの費用は、使う内容で変わります。
取引先ごとの価格はどう設定する?
取引先ごとの価格は「カタログ」で設定します。カタログでは全体の価格調整(例:一律○%引き)と、商品ごとの固定価格を決められ、固定価格は全体の調整より優先されます。
Plus以外のプランでは、価格の設定を有効な3つのカタログに収め、B2Bマーケットを通して割り当てる必要があります。会社や所在地にカタログを直接割り当てたい場合や、有効なカタログが4つ以上必要な場合はPlusが必要です。得意先の価格ランクがいくつのカタログになるかは、マーケットの分け方を含めて設計して確かめます。数量別価格(1商品10段階まで)と、最小・最大・単位の数量のルールは全4プランにあります。大口割引の設定の比較は大口購入割引を設定できるシステムの比較にあります。
日本の掛け払い(締め請求)とどう合わせる?
Shopifyの後払いの支払条件は3種類です。会社や所在地には、注文日から数えるnet 7・15・30・45・60・90日か、全商品の出荷完了時を設定でき、個別の下書き注文では指定日も設定できます。指定した日を期日にする条件はありますが、今回確認した公式ヘルプでは、月末締め・翌月末払いの周期の設定や、複数の注文を自動でまとめる請求を標準機能で行う方法は確認できませんでした。
- 起算日:net 7〜90日は注文した日から数える。このほか、全商品の出荷完了時と、個別の下書き注文での指定日を期日にする条件がある
- 回収:期限が来ても代金は自動で回収されない。取引先がアカウントにログインして注文を選び、支払う
- 請求書:下書き注文から請求書を送れる
日本の請求書払いサービスとの連携はアプリで行います。Shopify App StoreにはPaid(ラクーンフィナンシャル)の連携アプリと、NP掛け払いの請求書発行依頼アプリがあり、どちらも、この補助アプリとは別に、対応する決済アプリの導入と決済会社との契約が必要と提供者が説明しています。月末締めの合算請求書を作るアプリ(ツキジメなど)もあります。今回確認した公式ヘルプと各アプリの掲載説明では、こうした請求書払いをShopify B2Bの支払条件つきの注文と一緒に使えるかを確認できなかったため、導入前にアプリの提供元に確認します。掛け払いサービスの比べ方はBtoB ECの見積・与信・請求書払いが参考になります。
B2B専用のストアと、BtoCとの混在はどちらがいい?
取引先だけが見られるサイトにしたいなら、B2B専用のストアを別に作ります。BtoCとB2Bを1つのストアで扱う混在ストアは、在庫を共有できる一方で、サイトをB2Bの取引先だけに限定できません。
| 項目 | 混在ストア(BtoCとB2Bで1つ) | B2B専用ストア |
|---|---|---|
| 取引先だけに限定 | できない(BtoCの客が注文できなくなるため) | URLとログインをB2Bの取引先だけにできる |
| 在庫 | BtoCとB2Bで共有 | 初期設定ではB2B専用 |
| 通知メール | BtoCとB2Bで分けられない | B2B向けに設定できる |
| アプリ | 1つのストアで設定 | ストアごとに設定と支払いが必要 |
消費税とインボイスはどうなる?
Shopifyの日本向けの税設定のヘルプには、日本では税込価格の使用が求められると書かれています。B2Bの価格を税込で表示するか税抜で表示するかはマーケットの設定で決まる仕組みですが、この税込の記述が日本国内のB2Bの取引にどう当てはまるか、日本向けのB2Bを税抜表示にできるかは、今回確認した公式ヘルプでは分かりませんでした。
適格請求書(インボイス)をShopifyの標準機能で発行する方法は、今回確認した公式ヘルプでは見つかりませんでした。インボイスの記載事項に対応した合算請求書を発行すると説明しているアプリ(ツキジメ)があります。インボイスの要件を満たすかは、アプリの提供元と自社の経理で確かめます。
Shopify B2Bが合う卸、合わない卸は?
すでにShopifyでBtoCの通販をしていて、価格の設定を3つのカタログに収められるなら、Plus以外のプランでB2Bを始めやすくなりました。条件ごとに確かめることは分かれます。会社へのカタログの直接割り当てが必要ならPlusの費用、月末締めの請求で回したいなら対応するアプリと併用できるか、取引先だけのサイトにしたいならB2B専用ストアの構成と費用です。そのうえで、日本の商習慣に合わせたBtoB専用の製品とも並べて比べます。
BtoB専用の製品の比較はBtoB ECサイト比較、費用の比べ方は受発注システムの費用相場、クラウドと個別開発の比べ方はBtoB ECはクラウドか個別開発かにまとめています。
よくある質問
- Shopify B2BはPlusでないと使えませんか?
- 2026年4月2日から、Basic・Grow・Advancedでも追加料金なしで使えます。ただしPlus以外では有効なカタログが全B2Bマーケットで合計3つまでで、会社ごとにカタログを直接割り当てる機能、デポジット、分割の支払いはPlusだけです。StarterとRetailでは使えません(2026年10月20日 Shopify公式で確認)。
- Shopify B2Bで月末締めの請求書払いはできますか?
- 標準の支払条件は、注文日から数えるnet 7〜90日、全商品の出荷完了時、個別の下書き注文で使える指定日の3種類で、今回確認した公式ヘルプでは月末締め・翌月末払いの周期を設定する方法は見つかりませんでした。月末締めの合算請求書を作るアプリや、Paid・NP掛け払いの連携アプリがありますが、B2Bの支払条件つきの注文と一緒に使えるかは確認できなかったため、アプリの提供元に確認してください。
- Shopify B2Bの料金はいくらですか?
- Plus以外に開放されたB2Bの主な機能は追加の機能料金なしで使え、プランの料金がかかります。日本の月払いはBasic 4,850円、Grow 13,500円、Advanced 58,500円、Plusは3年契約で月額368,000円(1年契約は398,000円)で、年払いならBasicは月3,650円です(2026年10月20日 shopify.com/jp/pricing で確認)。決済・取引の手数料と、アプリ・構築の費用は別です。
- 取引先ごとに違う価格を出せますか?
- カタログで出せます。Plus以外では有効なカタログが合計3つまでで、B2Bマーケットを通して割り当てます。会社や所在地にカタログを直接割り当てたい場合や、有効なカタログが4つ以上必要な場合はPlusが必要です。
出典
- Shopify Changelog「Key B2B features now available on non-Plus plans」(2026年4月2日) https://changelog.shopify.com/posts/key-b2b-features-now-available-on-non-plus-plans(2026年10月20日確認)
- Shopify ヘルプ B2Bのプラン別機能 https://help.shopify.com/en/manual/b2b/getting-started/plan-features(2026年10月20日確認)
- Shopify 料金(日本) https://www.shopify.com/jp/pricing /Shopify Plus 料金 https://www.shopify.com/jp/plus/pricing(2026年10月20日確認)
- Shopify ヘルプ カタログ https://help.shopify.com/en/manual/b2b/catalogs/creating-catalogs /数量別価格 https://help.shopify.com/en/manual/b2b/catalogs/quantity-pricing(2026年10月20日確認)
- Shopify ヘルプ 外部サービスの取引手数料 https://help.shopify.com/en/manual/your-account/manage-billing/billing-charges/types-of-charges/third-party-charges/third-party-transaction-fees(2026年10月20日確認)
- Shopify ヘルプ 支払条件 https://help.shopify.com/en/manual/b2b/checkout-and-orders/payment-terms /決済方法 https://help.shopify.com/en/manual/b2b/checkout-and-orders/payment-methods(2026年10月20日確認)
- Shopify ヘルプ B2B専用ストアと混在ストア https://help.shopify.com/en/manual/b2b/getting-started/store-type /B2Bの注意事項 https://help.shopify.com/en/manual/b2b/getting-started/considerations /海外向けB2B https://help.shopify.com/en/manual/b2b/markets/international /日本の税 https://help.shopify.com/en/manual/taxes/japan(2026年10月20日確認)
- Shopify日本 公式ブログ(2026年9月11日) https://www.shopify.com/jp/blog/selling-wholesale(2026年10月20日確認)
- Shopify App Store Paid(BtoB後払い)API連携 https://apps.shopify.com/paid-api /NP掛け払い 請求書発行依頼 https://apps.shopify.com/np-kakebarai-shipment /ツキジメ https://apps.shopify.com/shopify-application-566(2026年10月20日確認)
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