課題解決

取引先がWeb発注を使ってくれないときはどうする?代理入力・FAXのOCR・LINEで受ける方法と8ブランドの対応

取引先がWeb発注を使ってくれないときはどうする?代理入力・FAXのOCR・LINEで受ける方法と8ブランドの対応

まず、取引先がWeb発注を使わない理由を確かめます。移るのが難しい取引先は電話やFAXのまま残し、卸の側で代わりに入力したり、FAXの注文書をOCRで読み取ったりして、注文を1つのシステムにまとめる方法があります。LINEから発注できるサービスもあります。8つのブランドの公式ページを読むと、代わりに入力した注文が取引先の履歴に出るか、FAXのOCRに専用の用紙が要るか、取引先の利用料を無料と明記しているかに違いがありました。

比べたのは、Bカート、スマレジEC・B2B、COREC、アラジンEC、TANOMU、CO-NECT、クロスオーダー、BtoBプラットフォームの8つのブランドです。BtoBプラットフォームは、発注側(飲食店など)が卸を招く「受発注」と、卸が取引先を招く「受発注ライト」が別のサービスなので、分けて書きます。情報は2026年10月20日に各社の公式サイト・ヘルプ・料金ページで確認しました。表の「記載なし」は確認したページに書かれていないという意味です。

※受発注総研は、Bカート認定パートナーとして構築・運用代行を手がける株式会社Cravalが運営しています。

この記事でわかること

  • Web発注を使わない取引先の注文を受ける主な方法
  • 8ブランドの代理入力・FAXのOCR・LINE・電話への対応(公式ページの記載)
  • 取引先にWeb発注へ移ってもらうための、各社の案内資料と機能

取引先がWeb発注を使ってくれないときはどうする?

使わない理由によって手が変わります。費用が心配なら取引先が無料で使えるか、登録が面倒なら卸が代わりに登録・入力できるか、いまの注文書を変えたくないならFAXのOCRで受けられるかを確かめます。主な選択肢は次の3つで、ほかに留守番電話の注文の音声認識や、人による入力の代行もあります。

受け方取引先がすること卸がすること
代理入力これまでどおり電話・FAX・メールで注文する受けた注文を管理画面から入力する(取引先として代わりにログインして入力する製品もある)
FAXのOCRFAXやメールで注文書を送る(専用の用紙を使うサービスもある)読み取った内容を確認して受注にする(撮影やアップロードの操作が要るサービスもある)
LINEサービスのLINE連携や発注画面から注文する送られた注文を受注データとして扱う
表1:Web発注を使わない取引先の注文を受ける主な方法

Web発注に移ってもらう場合は、まず協力を得られる取引先で試し、運用を確かめてから、注文の回数や入力の手間が大きい取引先へ広げる進め方があります。FAXの注文をデジタルにする全体の進め方はFAX受注のデジタル化に、メールの注文を取り込む方法はメール注文の自動化にまとめています。

卸が代わりに注文を入力できる受発注システムは?

代わりに注文を入れる方法は、Bカート、スマレジEC・B2B、COREC、アラジンEC、TANOMU、CO-NECTの公式ページで確認できました。方式は管理画面で受注を登録する、取引先としてログインして入力する、代理発注の専用機能を使う、の3つに分かれます。

サービス代わりに入力する方法取引先の注文履歴・通知など
Bカート管理画面の「新規受注登録」で会員を選んで受注を作る。非会員の注文も登録できる。機能一覧は電話やFAXで受けた注文の登録に使うと説明注文履歴に出るかは記載なし。管理画面から登録した受注はメールが自動で送られない。外部決済はBカート掛け払いしか選べない
スマレジEC・B2B管理画面の受注登録(Standardのヘルプ)。顧客の詳細画面から、その顧客を注文者にした受注を登録できる(Professionalのヘルプ)。同じ画面に顧客として代理ログインするボタンがある(代理ログイン中に注文できるかは記載なし)記載なし
COREC受注側のFAQに、取引先がCORECで発注しないときは取引先に代わって受注を登録できると記載記載なし
アラジンEC標準の「代理注文機能」。自社の営業が得意先として代理ログインし、注文を入力する記載なし
TANOMU「代理発注機能」で、電話や口頭で受けた注文をその場で入力(料金ページでは月額に含まれる「代理受注機能」)記載なし
CO-NECT「代理発注機能」。招待が済み、取引先の側で代理発注を「不可」にしていない取引先が対象。招待が完了していない取引先の注文は、オプション契約が要る「受注登録」で入れる代理発注は取引先にメールで知らせ、取引先の発注履歴に「代理」の印つきで出る。受注登録は発注履歴に出ず、通知も届かない
クロスオーダー記載なし記載なし
BtoBプラットフォーム 受発注記載なし記載なし
BtoBプラットフォーム 受発注ライト今回は調べていない今回は調べていない
表2:卸が代わりに注文を入力する機能(「記載なし」は確認したページに記載がないという意味。2026年10月20日 各社公式サイト・ヘルプで確認)

今回確認した公式ページの範囲では、代わりに入力した注文が取引先の注文履歴に出ると書いているのは、CO-NECTの代理発注だけでした。履歴が見えることと、その履歴から取引先が再注文できることは別の機能です。最初の数回を卸が入力し、次から取引先に履歴から頼んでもらう進め方を考えるなら、履歴の表示と履歴からの再注文の両方ができるかをデモで確かめます。Bカートの代理ログインは公式の説明では会員から見える商品と価格を確かめる目的のもので、注文の入力に使えるとは書かれていません。

FAXの注文書をOCRで受注データにできるのは?

FAXの注文書をOCRで読み取る機能は、Bカート、スマレジEC・B2B、TANOMU、CO-NECT、クロスオーダー、BtoBプラットフォームの受発注ライト(オプション)の公式ページで確認できました。専用の用紙が要るか、撮影やアップロードの操作が要るかはサービスで違います。料金は、月額に含む方式、別の有料オプションの方式、従量制の方式があります。

サービスFAXの注文の取り込み料金(公式ページの記載)
Bカート「Bカート AI-OCR」(Bカートの利用料とは別の有料オプション)。FAXやメールで届いた手書き・活字の注文書を管理画面にアップロードすると受注データになる。会社名や電話番号から会員を特定するルールを設定できる月額+読み取り1回ごとの従量料金。エントリー(月200回まで)月3,000円+80円、プロ(月200〜1,000回)月10,000円+60円、エンタープライズ(月1,001回以上)月20,000円+40円(回数は公式の表記のまま。月200回は2つのプランに重なるため、適用は提供元に確認)。読み取りの無料枠は月10回。同じ注文書を2回読み取ると2回分、PDFは1ページで1回分。別に導入サポート50,000円、プロンプト制作代行20,000円/1帳票の記載あり(必須かどうかは確認したページでは不明)。税抜
スマレジEC・B2B「スマホdeOCR」。FAXの注文書をスマホで撮影して受注データにする料金表でStandard・Professionalの両プランに「〇」。追加料金の有無は記載なし
TANOMUFAX-OCR。TANOMU専用の発注用紙とFAX番号を使う方式月額に含まれるサービスとして掲載(「一部を抜粋」との注記あり)
CO-NECT「CO-NECT AIデータ変換」。手書きの注文書・FAX・メール・PDF・CSVを受注データにし、取引先に発注方法の変更を頼まなくてよいと説明。複雑な帳票向けに書式設定の代行オプションがある。別に、人がFAXの受注を入力する代行サービス「CO-NECTクロート」もあるAIデータ変換は従量制で、金額は資料で案内。クロートの費用は問い合わせ
クロスオーダーFAX-OCR。取引先はFAXのままでよいと説明記載なし
BtoBプラットフォーム 受発注確認した本体のページでは、受注側のFAXのOCRの記載なし記載なし
BtoBプラットフォーム 受発注ライト「発注書AI-OCR」。受発注ライトの利用企業はオプションで追加できる記載なし
COREC、アラジンEC受注側がFAXの注文を読み取る機能は記載なし記載なし
表3:FAXの注文の取り込み(2026年10月20日 各社公式サイト・ヘルプ・料金ページで確認。CORECの料金表にある「無料FAX」は、発注側がFAXで発注書を送る機能。料金を公開しているかは費用の高い安いとは別)

取引先がいま使っている注文書のまま読めるかは、読み取る注文書の見本を数種類用意し、デモで読み取らせて確かめます。

LINEや電話の注文は受けられる?

LINEから発注できると公式ページで確認できたのは、TANOMU、CO-NECT、クロスオーダーの3つです。CO-NECTは発注側がLINEと連携する機能で、Android版とiOS版のLINEが対象、アカウントの作成はブラウザで行います。TANOMUの発注者は受注側からの招待で使い始めます。

今回確認した公式ページの範囲では、電話の注文をAIで取り込む機能を載せているのは、クロスオーダーの留守番電話のAI音声認識でした。導入事例の小室商店では、うまく聞き取れていない箇所だけを聞き直す運用で、書き起こしの作業が45分から15分ほどになったと紹介されています(1社の事例で、料金と提供条件は確認したページに記載なし)。電話の注文を人が入力する方法は、表2の6つで確認できました。ほかの取り込み方は提供元に確かめます。

Bカートでは、LINEから発注する機能は確認したページに記載がありません。LINE公式アカウントのメニューから注文サイトへ案内する方法はBカートとLINEの連携で説明しています。

取引先にWeb発注へ移ってもらうには?

使わない理由に合わせて手を打ちます。登録が負担なら登録なしで発注できる方法や卸の代理登録を検討し、商品を探しにくいなら一覧の並びや定番のリストを整えます。操作に不安がある取引先には案内の資料や説明を用意し、協力を得られる取引先から試します。各サービスの公式ページで確認できた案内物・導入支援・機能は次のとおりです。

サービス取引先に渡す案内物・登録の方法卸への導入支援発注を楽にする機能の例
Bカート会員一覧のメール配信で案内(管理画面で会員を登録しても登録完了のメールは届かない)契約者向けの相談窓口(カスタマーサクセス、サポートセンター)再発注、発注リスト、CSV注文、マイページでの納品書のダウンロード(機能一覧の「FAXからWebへ移行を促す」の分類)
スマレジEC・B2B記載なし専任の担当が導入設定と運用を支援お気に入りアイテム、再注文ボタン
COREC案内メールのテンプレート、ホームページのリンクボタン、印刷物に載せるURLやQRコード、説明資料のPDF。会員登録なしでも発注でき、登録すると次回以降は基本情報や配送先の再入力が不要になり、発注履歴も残る記載なし発注履歴
アラジンEC課題別のページで、便利さをまとめた資料を配る、営業が説明する、FAXの注文用紙と同じ並びで商品一覧を表示する、を挙げ、中期で取り組むよう説明専任の営業とSEが操作のレクチャーなどを担当お気に入りからのリピート注文
TANOMU得意先向けの導入案内チラシと導入マニュアル。発注者は受注側の招待で使い始める初期費用に「得意先導入促進支援」が含まれる「いつもの商品一覧」から数量を入れる
CO-NECT招待(メール・QRコード・URL)と、取引先に渡す操作マニュアル。2026年10月20日更新のヘルプには、発注側のアカウントの新規登録は受注側からの招待経由に限ると記載専任スタッフが初期設定から取引先への案内までを支援お気に入り、過去に買った商品での絞り込み
クロスオーダーテスト稼働の段階で案内用チラシを共有し、本格稼働で全店舗に案内サポート担当が導入に付き添い、必要に応じて勉強会や定例を行ういつもの商品が載るマイリスト
BtoBプラットフォーム 受発注記載なし初期設定、現場向けの使い方講習会、稼働後のフォロー記載なし
BtoBプラットフォーム 受発注ライト卸から取引先を招く仕組み今回は調べていない今回は調べていない
表4:取引先にWeb発注へ移ってもらうための案内物・支援・機能(「記載なし」は確認したページに記載がないという意味。2026年10月20日 各社公式サイト・ヘルプで確認)

取引先への広げ方は受発注DXの手順の「手順6」でも説明しています。

取引先に費用はかかる?

取引先の利用料を無料と公式に明記しているのは、COREC、TANOMU、CO-NECT、クロスオーダー、BtoBプラットフォームの受発注ライトです。BtoBプラットフォーム 受発注は、発注側にもセットアップ費用と本部・店舗の月額がかかります。

CORECとCO-NECTには、発注側が任意で使う有料プランもあります(CORECのビジネスプラン月1,480円、CO-NECTのビジネスプラン月3,000円、いずれも税抜)。Bカート、スマレジEC・B2B、アラジンECの料金ページは卸の側の料金だけで、取引先の料金には触れていません。取引先に費用がかからないかは、案内する前に提供元に確かめます。食品卸の場合の比較は食品卸に向いている受発注システムにあります。

よくある質問

取引先がWeb発注を使ってくれないときはどうすればいいですか?
まず使わない理由を確かめます。移るのが難しい取引先は電話やFAXのまま残し、卸の側で代わりに入力する、FAXの注文書をOCRで読み取る、といった方法で注文を1つのシステムにまとめられます。LINEから発注できるサービスもあります。Web発注に移ってもらう場合は、協力を得られる取引先から試します。
電話やFAXの注文を代わりに入力すると、取引先の注文履歴に残りますか?
サービスによります。今回確認した公式ページの範囲では、代わりに入力した注文が取引先の発注履歴に出ると書いているのはCO-NECTの代理発注(「代理」の印つき)だけでした。CO-NECTでも、招待が完了していない取引先の注文を入れる「受注登録」は履歴に出ません。履歴から再注文できるかも含めて、デモで確かめてください。
FAXの注文をOCRで読み取る機能の料金はいくらですか?
月額に含む方式、別の有料オプションの方式、従量制の方式があります。TANOMUは月額に含まれるサービスとして掲載し、CO-NECTのAIデータ変換は従量制で金額は資料で案内しています。Bカート AI-OCRはBカートの利用料とは別のオプションで、エントリープランは月3,000円+読み取り1回80円(月200回まで、読み取りの無料枠は月10回、税抜。月200回のときの適用プランは提供元に確認。詳しくは表3)です(2026年10月20日確認)。
LINEで発注を受けられる受発注システムはありますか?
公式ページで確認できたのは、TANOMU、CO-NECT(発注側がLINEと連携する機能。Android版・iOS版のLINE)、クロスオーダーです。

出典

  • Bカート 機能一覧 https://bcart.jp/functions/ /新規受注登録 https://userguide.bcart.jp/management/order/order_list/order_regist_new/ /AI-OCR https://bcart.jp/lp/aiocr/ /オプション https://bcart.jp/plan/option/ /会員登録 https://userguide.bcart.jp/startup/cus_regist/ /料金 https://bcart.jp/plan/ /サポート窓口 https://bcart.jp/lp/support-contact/ /マイページ https://userguide.bcart.jp/guide/mypage/(2026年10月20日確認)
  • スマレジEC・B2B 受注登録 https://ec.smaregi.jp/b2b/standard/faq/order/02-0728/ /顧客詳細 https://ec.smaregi.jp/b2b/professional/faq/customer/02-0814/ /スマホdeOCR https://ec.smaregi.jp/b2b/functions/ocr/ /料金 https://ec.smaregi.jp/b2b/price/ /トップ https://ec.smaregi.jp/b2b/ /お気に入り https://ec.smaregi.jp/b2b/standard/faq/system/07-0047/ /再注文 https://ec.smaregi.jp/b2b/standard/faq/system/02-0558/(2026年10月20日確認)
  • COREC 受注側 https://corec.jp/supplier/ /料金 https://corec.jp/plan/ /発注側 https://corec.jp/buyer/ /ヘルプ https://help.corec.jp/?p=401 /https://help.corec.jp/?p=866 /https://help.corec.jp/?p=46(2026年10月20日確認)
  • アラジンEC 機能 https://aladdin-ec.jp/function/ /既存客の利用率を上げたい https://aladdin-ec.jp/theme/5/ /料金 https://aladdin-ec.jp/price/ /サポート https://aladdin-ec.jp/theme/17/(2026年10月20日確認)
  • TANOMU 受注側 https://www.infomart.co.jp/tanomu/seller/index.asp /料金 https://www.infomart.co.jp/tanomu/price/index.asp /トップ https://www.infomart.co.jp/tanomu/index.asp /FAQ https://www.infomart.co.jp/tanomu/faq/index.asp /発注側 https://www.infomart.co.jp/tanomu/buyer/index.asp(2026年10月20日確認)
  • CO-NECT 代理発注 https://support.conct.jp/hc/ja/articles/360038310031 /受注登録と代理発注の違い https://support.conct.jp/hc/ja/articles/900001412803 /AIデータ変換 https://biz.conct.jp/aidx/ /LINE連携 https://support.conct.jp/hc/ja/articles/360034742451 /取引先の招待 https://support.conct.jp/hc/ja/articles/360033708831 /取引先向けマニュアル https://support.conct.jp/hc/ja/articles/900000469266 /発注側の新規登録 https://support.conct.jp/hc/ja/articles/63420550675481 /受注代行 https://support.conct.jp/hc/ja/articles/19640599776793 /お気に入り https://support.conct.jp/hc/ja/articles/24089416400921 /受注側 https://biz.conct.jp/supplier/ /発注側 https://biz.conct.jp/buyer/(2026年10月20日確認)
  • クロスオーダー 卸向け https://xmart.co.jp/xorder/supplier /飲食店向け https://xmart.co.jp/xorder/shop /お知らせ https://xmart.co.jp/news/150000 /導入事例 https://xmart.co.jp/cases/komuro /案内 https://lp.xmart.co.jp/xorder_letter(2026年10月20日確認)
  • BtoBプラットフォーム 受発注 https://www.infomart.co.jp/asp/index.asp /受注側 https://www.infomart.co.jp/asp/seller/index.asp /受発注ライト https://www.infomart.co.jp/asp/seller/light.asp /発注書AI-OCR https://www.infomart.co.jp/asp/other/document/index.asp /料金 https://www.infomart.co.jp/asp/price/index.asp(2026年10月20日確認)

株式会社CravalへのBカート導入と連携のご相談

当社(株式会社Craval)はBカート公式の認定パートナーです。FAXや電話の注文が残る取引先の受け方と、Web発注への移り方を、Bカートで組めるかを含めてご相談いただけます。

Bカートについて無料相談する