アラジンECの料金・評判|BtoB EC専用パッケージ解説
2026.07.30
BtoB向けの受発注システムを比較すると、ASP(SaaS)型とフルスクラッチの中間に位置する「カスタマイズ型パッケージ」という選択肢があります。その代表格が、株式会社アイルが提供するアラジンECです。「アラジンEC 料金」で調べると個別見積の記載が多く、実際いくらかかるのか掴みづらいのが悩みどころです。
結論から言うと、アラジンECは初期数百万円〜のカスタマイズ型で、基幹システム連携や複雑な取引条件を業務に合わせて作り込みたい中堅企業に向いています。本記事では公式が示す規模別の料金目安、機能、実際の導入事例と評判、向く企業、そしてSaaS型Bカートとの比較までを整理します。
アラジンECとは|アイルのBtoB専用パッケージ
アラジンECは、6,000社以上の導入実績がある販売管理システム「アラジンオフィス」を開発する株式会社アイルが提供しているBtoB専用のカスタマイズ型ECパッケージです。「企業間取引に必要な機能をパッケージ化したうえで、導入企業ごとに柔軟にカスタマイズできる」ことを掲げ、スクラッチより低コスト、ASP型より高い柔軟性という中間ポジションを狙っています。
最大の強みは、基幹システムベンダーならではの連携力です。自社の「アラジンオフィス」はもちろん、既存の基幹システムとも受注・在庫・顧客データを連携でき、電話・FAX中心の受発注をECへ移行しやすい設計になっています。卸・アパレル業向けに、色・サイズ別(SKU)の一覧表示や商品画像の一括ダウンロードといった機能構成にも対応します。
位置づけ
ASPとスクラッチの中間
- カスタマイズ型パッケージ
強み
基幹システムとの連携
- アラジンオフィス連携
- 既存基幹とも接続
得意業種
卸・アパレル・製造
- SKU一覧・画像一括DL
- 複雑な取引条件
アラジンECの料金|規模別の初期費用・月額
アラジンECはカスタマイズ型のため個別見積が基本です。公式サイトでは、代表的な構築パターンとして次の3つの目安が示されています。要件によって変動するため、あくまで相場感として捉えてください。
| 構築規模 | 初期費用 | 月額 | 想定ケース |
|---|---|---|---|
| 小規模カスタマイズ | 400〜800万円 | 7〜10万円 | 標準機能中心+一部調整 |
| 中規模カスタマイズ | 800〜1,500万円 | 10〜15万円 | 基幹連携・業務に合わせた作り込み |
| 大規模カスタマイズ | 1,500万円〜 | 15万円〜 | 大規模・独自要件の多い構築 |
ポイントは、初期費用が数百万円〜と、ASP型(月額数万円・初期数万円〜)とは桁が異なることです。その分、業務フローに合わせた作り込みができるため、標準機能では吸収しきれない商習慣を持つ企業ほど投資対効果が出ます。逆に、要件がシンプルなら小規模カスタマイズでもオーバースペックになりがちです。
主な機能と見積もり時の確認点
アラジンECは「企業間取引に必要な機能をパッケージ化」したBtoB EC製品です。主な機能は次の通りです。
- 取引先別の価格・掛率設定:得意先ごとに単価や掛率を出し分け
- 得意先別決済制御:得意先ごとに利用できる決済方法を出し分け
- 基幹・販売管理連携:アラジンオフィスや既存基幹と受注・在庫・顧客を同期
- SKU一覧・商品画像一括ダウンロード:色・サイズ展開の多い卸・アパレル向け
料金は個別見積もりのため、取引先別価格、決済方法の出し分け、基幹連携、SKU表示などについて、標準機能で対応する範囲と、設定・追加開発が必要な範囲を見積もりで確認してください。画面や項目、ワークフローを業務に合わせて改修できる点がパッケージ型の特徴です。
アラジンECの評判・導入事例
アイルが公開している導入事例では、受発注業務の効率化の効果が具体的に報告されています。
アパレル卸(ゲストリスト)
展示会オーダーをFAX→ECへ
- FAX受注を100%移行
- 1週間かかった受注業務がゼロに
家具インテリアメーカー(フランスベッド)
販売子会社からのFAX注文をECへ
- FAX注文の約80%(月1,200〜1,600件)をアラジンEC経由で自動化
- 作業時間を月45時間削減
アイルが2020年に712社(734人)を対象に実施した調査では、EC化の効果の最多は「入力作業の軽減」(32.9%)で、次いで「電話対応時間の短縮」「残業削減」「業務の標準化」が上位に挙がっています。カスタマイズ型ゆえに初期投資と構築期間が必要な点は前提として理解しておく必要があります。
アラジンECが向く企業・向かない企業
料金と特徴を踏まえると、向き・不向きは次のように整理できます。
| 向いている企業 | 慎重に検討すべき企業 |
|---|---|
| 基幹システムと密に連携したい | まず最小コストでBtoB ECを試したい |
| 業務に合わせた作り込みが必要 | 標準的な掛売り・企業別価格で足りる |
| 卸・アパレルでSKU管理が複雑 | 初期数百万円の投資は難しい |
| 初期数百万円〜の投資と構築期間を確保できる | 社内にプロジェクト推進の体制がない |
複雑な商習慣や基幹連携を抱える中堅企業にはアラジンECが力を発揮しますが、「まず受発注をWeb化できれば十分」「初期費用を抑えたい」という企業は、次のSaaS型も比較する価値があります。
Bカートとの比較|パッケージ型かSaaS型か
アラジンECと並んで検討されることが多いのが、SaaS型BtoB ECのBカート(株式会社Dai運営)です。両者は「カスタマイズ型パッケージ」と「SaaS」という設計思想の違いが、そのままコストと立ち上げ工程の違いになります。
| 比較項目 | アラジンEC(アイル) | Bカート(Dai) |
|---|---|---|
| タイプ | カスタマイズ型パッケージ | SaaS型BtoB EC |
| 初期費用 | 400万円〜 | 80,000円(税別・エンタープライズプランを除く全プラン共通) |
| 月額 | 7万円〜 | 9,800円〜 |
| 立ち上げ期間 | カスタマイズ、商品・取引先データの整備、外部連携、運用テストの範囲によって異なる(本番稼働までの工程を個別に確認) | |
| カスタマイズ | 業務に合わせて深く改修 | 標準機能中心・拡張は範囲内 |
| 基幹連携 | アラジンオフィス等と密連携 | APIで連携 |
基幹連携や独自要件の作り込みが必須ならアラジンEC、標準的な掛売り・企業別価格で足り、初期費用を抑えて始めたいならBカート、という住み分けが現実的です。Bカートの料金はBカートの料金ガイド、他社を含む比較はBtoB ECサイトの比較記事で詳しく解説しています。
よくある質問
- アラジンECの料金はいくらですか?
- 個別見積のカスタマイズ型パッケージで、公式が示す目安は、小規模カスタマイズが初期400〜800万円・月額7〜10万円、中規模が初期800〜1,500万円・月額10〜15万円、大規模が初期1,500万円〜・月額15万円〜です。要件により変動するため、正確な金額は見積もりが必要です。ASP型より初期投資は大きい分、業務に合わせた作り込みができます。
- アラジンECの運営会社はどこですか?
- 株式会社アイルです。6,000社以上の導入実績がある販売管理システム「アラジンオフィス」を開発する基幹システムベンダーで、BtoB専用のカスタマイズ型ECパッケージ「アラジンEC」を提供しています。基幹システムの知見を活かした連携の強さが特徴です。
- アラジンECとBカートはどちらがいいですか?
- 業務に合わせた深いカスタマイズや基幹システムとの密な連携が必要で、初期数百万円〜の投資と要件に応じた構築期間を確保できるならアラジンECが向きます。標準的な掛売り・企業別価格で足り、初期費用を抑えて立ち上げたいならBカートが現実的です。まずBカートで小さく始め、拡大に合わせてパッケージ型へ移行する順序もあります。
- アラジンECはどんな業種に強いですか?
- 卸売・アパレル・製造など、取引先別価格や色・サイズ別(SKU)の商品管理、基幹システム連携が求められる業種に強みがあります。導入事例でもアパレル卸のゲストリストや家具インテリアメーカーのフランスベッドなど、FAX中心のアナログ受発注をECへ移行し、受注業務の工数を大きく削減したケースが公開されています。
BtoB ECの初期費用と立ち上げ方を相談したい方へ
アラジンECのようなパッケージ構築の前に、まずは初期費用を抑えたSaaS型で運用を始めるのも有力な選択肢です。Cravalは掛売り・企業別価格に対応したBカートの構築から、御社の受発注業務に合わせた設計・運用まで支援します。料金の比較や向き不向きのご相談を無料で承ります。
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